パッキン交換について

水漏れといえばパッキン交換と真っ先に思いつく方も多いかと思います。水道修理にお伺いするとパッキン交換で治るんでしょ?と言われることも多くあります。ただ実際に修理を行う場合パッキンの交換になる事はそう多くはありません。台所や浴室の水栓等現在ではレバー式が主流になり、その中のバルブ部分にパッキンが複数組み込まれる形になっています。例えば吐水口やレバー下からの水漏れの場合にその複数のパッキンを分解して取り出すといった作業は基本的に行いません。その場合バルブそのものを交換することになります。作業費用は原材料費の他にその作業にかかる時間も大きく締めます。これはある意味人件費と捉えてもいいかもしれません。つまり原材料費が安かったとしても1日あるいは数日かかる作業にはそれ相応の料金がかかることになります。原因調査や分解作業やそれに合う部材の調達等全ての時間が費用に含まれます。それらを考慮するとバルブを交換もしくは蛇口を交換した方がトータルコストガ下がり安くサービスをご提供することが可能となります。

パッキンには様々な種類があります。基本的にはゴムのパッキンが使用頻度は多いですがシリコン製のものも増えております。パッキンは耐熱温度があります。一般家庭で使用するガス給湯器などは使用するお湯の最高温度が60度のものが多いですが、貯湯型石油給湯器や電気温水器の一部の商品にはより高温で60度を超えるものもあります。そのような高温商品で一斑的なゴムのパッキンなどを使用してしまうと破損する恐れがあります。その際は耐熱性のパッキンを使用するようにしましょう。

水道修理でイメージされるパッキンは単水栓などに使われるコマパッキンなどが有名ですが、コマパッキンは寒冷地や準寒冷地ではあまり使用されません。理由はコマが凍ってしまった場合に浮いてしまい水が止まらない、破損するなどの症状が出るためです。ですので寒い地域ではスピンドル部分に直接取り付けられる固定タイプのパッキンが使用されます。作業はコマパッキンが簡単にできるのに対し固定のパッキンはやや難しくなります。また古い蛇口だと取り外す途中にねじが折れる場合もあります。同じ箇所の作業でも使ってる部材によって作業手順も時間も変わってくることになります。

パッキンの種類は多数に渡りその用途も様々なものがあります。購入する際は気をつけて購入しましょう。たとえホームセンター等でほとんどの蛇口に会いますと書いてあっても安易に取付可能と判断するのはやめたほうがいいともいます。できるなら使用されている現物を持って購入しに行くほうが宜しいかと思います。