水の止め方は覚えておくに越したことはありません。我々のようなプロの緊急対応の水道修理屋に頼んでもさすがに数分で駆けつけるのは難しいものがあります。その間水は流れっぱなしになってしまいます。これがもしマンションなどの集合住宅だったりすると、下の階等周りにも迷惑が掛かってしまいます。火災保険等の適用条件に水漏れが含まれている場合は保険を使用する事もできますが、もし使えない場合はかなりの金額を請求されてしまう可能性もあります。
水の止め方は様々なサイトやブログ等で紹介されていますのでそういった所で事前に情報を収集するのも良いと思います。ここではちょっと変わった特殊なケースについて紹介したいと思います。
①「水道メータに止水栓が無い」仙台市内ではあまり見かけませんが付いていないケースもあります。宮城県のような準寒冷地は原則水抜栓を付ける決まりになっていますので、基本的に水抜栓で止める事になります。水抜栓を先ずは探してみましょう。イタズラ防止を考慮して特に外に水道メーターがあるアパート等では水道メータに止水栓を付けないケースがあります。また自動の水抜栓が動かない場合は不動産など管理業者に依頼してください。応急処置としては上から被せてある自動水抜栓のタイプであればカバーの部分を外して手回しで回せる場合もあります。
②「水道メーターの場所がわからない」特に戸建てで広い庭があり植木があると水道メーターがどこにあるかまるでわからないといった事が起こります。そんな時は最寄りの水道局に電話してみると教えてくれます。毎回メーターの検針をしていますので場所は把握しています。また水道メーターは敷地内であっても各ご家庭の個人の持ち物ではありませんのでメンテナンス等も水道局が管理してますので、場所も分かるようになっています。
③「止水栓を回しても止まらない」これは戸建て意外に古いマンション等でもよくあります。蛇口に耐用年数があるように水を止めるバルブにも寿命があります。変える事はあまりありませんので錆びて回らなくなったり汚れや錆びが内部で悪さををし完全に止まらないときもあります。あまりひどい場合は交換になりますが、内部の錆びで完全に止水できない場合は力が入りやすいように軍手や布で押さえて何度か回転方向を変えながら動かすと止水できる場合もあります。ただしあまり強く回しすぎると給水管にダメージを与えてしまいますので、気を付けて行う必要があります。